つれづれ通信 第30号 「安全第三」

2025年05月22日


以前ご紹介した「一般社団法人 人を大切にする経営学会」のことを覚えていますか?
この学会では、企業経営の目的・使命を「関わる人々の幸せの追求・実現である」と明確に掲げており、まさに当社の理念と重なる考え方です。
このたび、その理念に基づいた中小企業経営者向けのプログラム「中小企業人本経営(EMBA)プログラム 1年コース」への参加を始めました。
このプログラムは、基本的に毎月2日間、4月から翌年3月までの1年間、都内で開催され、企業研究に重点が置かれています。実際に先進企業を訪問する機会も予定されています。
第1回の講義では、先進企業事例として、株式会社日本レーザーの近藤宣之会長による講演が行われました。
日本レーザーは、レーザーや光学製品の技術輸入商社で、社員数65名の中小企業ながら、以下のように数々の受賞歴を誇ります。
- 「日本でいちばん大切にしたい会社大賞」中小企業庁長官賞
- 東京商工会議所「勇気ある経営大賞」大賞
- 経済産業省:「ダイバーシティ経営企業100選」「おもてなし経営企業選」「頑張る中小企業300社」
- 厚生労働省「キャリア支援企業2015」表彰
- 「ホワイト企業大賞2017」受賞
さらに令和3年秋の叙勲では、長年の中小企業振興への功績が認められ、旭日単光章を受章されています。
講演の中で最も印象に残ったのが、次の問いかけです。

「あなたの会社は本当に“安全第一”ですか?」
気づけば、“売上第一”“品質第二”“安全第三”になっていないか?
「安全第一」でなければ、「社員第一」の経営は実現できない——。
近藤会長ご自身も、かつて勤務していた会社で2件の死亡事故を経験されたそうです。
その話を聞き、私も改めて自分自身に問いかけ、身の引き締まる思いがしました。
今回、同プログラム第8期生として参加しているのは、全国から集まった約40名の仲間たち。いずれも、社員の幸せを願い、自社をより良くしようと志を持った方々ばかりです。
グループに分かれての課題研究や宿題も多く、まさに学校に通っているような気分ですが、しっかりと学び、丸浜グループの未来に生かしていく決意です。