つれづれ通信 第29号 「ミュンヘン見本市」

2025年05月19日


このたび、ドイツ・ミュンヘンで開催された世界最大級の建設機械見本市「Bauma」に参加してきました。
前回訪れたのはコロナ前のことで、久しぶりの開催となります。

Baumaには世界中から約3,700社が出展し、建設に関わるあらゆる分野の最新技術が一堂に会します。まさに“技術の見本市”という言葉がふさわしいイベントです。
その舞台となるミュンヘンの展示会場は、東京ビッグサイトの約2.7倍の広さを誇り、来場者数はおよそ60万人。会場内をひたすら歩き回りながら、丸浜グループの生き残り戦略と親和性の高い技術や製品を探し続けました。

まず、ドイツの舗装補修機械メーカーで当社とも縁のあるシェーファーのブースを訪問。使用材料に関する課題が解決しそうな見通しが立ち、期待が高まりました。
同様の技術を持つアメリカのCimline, Inc.も見つけることができ、補修作業のさらなる省力化が進んでいることを実感しました。
また、MOBAやVÖLKELといった企業では、モバイルオートメーション技術を活用し、アスファルト舗装における赤外線温度管理を軸にしたトータルサポートシステムの構築が進んでおり、品質と生産性の向上が大いに期待できます。
さらに、小型切削機や支持力試験機にも目新しい技術が多く見られました。

一方で、昨年パリで開催されたINTERMATと比較すると、環境配慮型の建機の展示はやや少ない印象も受けました。もしかすると、トランプ政権下のアメリカ市場を意識した潮流が影響しているのかもしれません。

丸浜グループは、これまでのやり方を深化させると同時に、新たな可能性のある技術や製品に挑戦し、付加価値の向上に努めていきます。
私たちは「お客さまを探す」のではなく、「お客さまに探していただける存在」を目指したい。
そのためにも、今回見てきた技術の日本での展開可能性をしっかりと検証し、必要に応じて関係各所と連携しながら、トライアル導入も視野に入れてまいります。