つれづれ通信 第52号 「小淵沢の森」
2025年11月18日
皆さんはクラシック音楽を聴かれますか。
私は普段ほとんど聴くことがないのですが、このたびクラシックのピアノコンサートにご招待いただきました。
4000人の会員数を誇る愛知県中小企業家同友会の会長、佐藤祐一さんが、昨年小淵沢に別邸を建てられました。
森を切り開いた1000坪の敷地に、落ち着きある素敵な平屋。今回はその一室がコンサート会場となりました。
佐藤さんの奥さまは東京芸大卒のピアニストで、海外のコンクールでもたびたび受賞され、いくつかの音楽大学で教鞭も執られています。今回は、そのお部屋の“こけら落とし”として奥さまの演奏会が開かれたのです。
会場にはグランドピアノが置かれ、用意された座席はわずか20席。
美しい奥さまは、とても控えめに囁くような声で曲の解説をされますが、ひとたび鍵盤の前に座ると、圧倒的な気迫が会場に広がりました。柔らかな曲から激しい曲まで、魂が伝わってくるような迫真の演奏。約1時間のコンサートでしたが、すっかり魅了されてしまいました。
終了後は、佐藤夫妻をはじめ参加者の皆さんと和やかな談笑のひととき。
自然に抱かれるようなこの場所で、心も体も解き放たれていくような感覚を味わいました。
日常で慣れ親しんだもの以外に触れることの大切さをあらためて感じながら、小淵沢の森をあとにしました。

