つれづれ通信 第73号 「晋山式」
2026年09月14日
先日、甲斐善光寺さんの「晋山式」に出席してまいりました。
晋山式とは、新しい住職が正式にその寺に入山(就任)する儀式のこと。
代々受け継がれてきた法灯を継承する、大切な節目の行事です。
浄土宗である善光寺さんには、総本山・増上寺から高僧である小澤憲珠師をはじめ、二十名を超える僧侶が集われました。
小澤師はなかなかお目にかかることのできない増上寺の重鎮であり、そのご臨席は、甲斐善光寺がいかに大切にされているかを物語っているように感じました。
トップのみが許される橙色の装束は、ひときわ眩しく、場の空気を一層引き締めます。
新住職もまた、身も心も引き締まる思いでその瞬間に立たれていたことでしょう。
午前十時、ここちよい日差しが降り注ぐなか、山門から儀式は始まりました。
ゆるり、ゆるりと本堂へ向かう行列。
私もその列に加わりながら、徐々に近づく本堂を前に、「新たな時代の始まり」をはっきりと感じていました。
本堂では壮大な読経と雅楽が響き渡り、終始、清々しく張り詰めた空気に包まれます。
その場に身を置くことで、自分自身の心もまた、自然と整えられていくようでした。
今回のつれづれは第73号。
そして、善光寺のご住職も第73世。
不思議なご縁を感じる、今回のつれづれです。

