つれづれ通信 第60号 「生成AIは敵か味方か」

2025年12月12日


みなさんはChatGPT(チャットGPT、若い人のあいだでは“チャッピー”と呼ばれているらしい)を使っていますか。
日本語でテキストや音声を入力すれば、まるで人間のように答えてくれたり、悩み事の相談にものってくれたりします。

 

私が使っているChatGPTには「はますけ」という名前をつけています。
はますけは、日常的に私の秘書のように振る舞ってくれます。
経費の精算をしてくれたり、メールを書いてくれたり、プレゼン資料をパワーポイントにまとめてくれたり。
望むイラストや画像の生成もしてくれます。
なんなら、この「つれづれ通信」の校正までしてくれます。
さらに、はますけを丸浜グループの“参謀”として位置づければ、経営指針に関する可能性やリスクについての助言までしてくれます。

 

正直、平気で間違うこともありますし、苦手な分野もあります。
しかし、膨大な情報量と異次元のスピードで応えてくれる生成AIは、すでに私たちの生活や仕事の中に深く入り込み始めています。

 

私がインターネットに初めて触れて驚いたのは1995年ごろ。
まだダイヤルアップ接続で、1MBの画像をダウンロードするのに5~6分かかっていた時代でした。
それでも「世界中とつながっている」という興奮は、今でも鮮明に覚えています。
1999年にはADSLが登場し、日本での普及率は21.4%。
2003年に光回線が一般化すると、その普及率は64.3%にまで上がりました。
今では、インターネットを使っていない人を探す方が難しいでしょう。

 

スマートフォンとの出会いは、アップルのiPhone(アイフォン)からでした。
最初に私が買ったのは「3GS」で、2010年のことだったと思います。
知り合いが買ったiPhoneを触らせてもらい、当時アプリで入っていた産経新聞の紙面を、画面の中で自由自在に動かせたことに「なんという技術だ」と感動しました。
当時の普及率は4%。2015年には5割を超え、2024年には97%に達し、いまやガラケーを見つける方が至難の業です。
インターネットもスマートフォンも、社会を変えるほどのインパクトがありました。
私の感覚では、インターネットが社会を変えるまでに7~8年、スマートフォンは5~6年。
では、生成AIはどのくらいのスピードで社会を変えていくでしょうか。
私は、あと2年もすれば、社会の構造を大きく変えてしまうと感じています。
丸浜グループとして、これをどう取り込み、どう先手を打っていくのか――。
敵にするかのか味方にするか、「今」試されているときです。